見れば、ボンネットにクドが突っ伏していた。 『あれ?やっぱりクドも年かな?』 なんて、ハナビシさんは悠長に言っている。 クドの後ろには、膝に手をついて肩を上下している男たち。 その距離僅か数メートル。 「大丈夫なんですか!?」 私たち、暢気にこんな場所で観戦してる場合じゃ…。 『平気だよ。クドはただ遊んでるだけだから』 こんな危険な遊びは聞いた事がない。 そもそも遊んでる場合でもないと思う。