変わってしまった彼は、私を籠の中へ入れてしまった。


それも一種の愛情表現なのだろうと思っていた。



それにそこには、まだ無償の愛は存在していた。



何時からだったのか、その無償の愛ですら変化してしまっていた。



無償からの代償。


私は彼から愛をもらう為に、彼に身体を差し出した。



差し出すと言えば聞こえはいいが、正確には差し出さざるを得なかった。



身体を差し出せば、彼は私に愛をくれた。





それなのに、彼はまた変わってしまった。


人の心とは時と共に安易に変わってしまう。