じゃあ、私は何が気に食わなかったのだろう。
どこで私は、助けて欲しいだなんて考えになってしまったのだろう。
私自身、気が付かないうちに変わってしまった。
人の変化というものは、自分自身より他人の方が気付くもの。
だから、私は気付いてしまったんだ。
彼の変化に。
始めは本当に優しかった。
彼は無償の愛を私に与えてくれていた。
だけど、ある日。
前触れもなく彼は変わってしまった。
私がそう思っているだけで、もしかしたら前兆はあったのかも知れない。
それに気付いてあげられなかったのだから悪いのは彼ではなくて、私なのかも。
私のせいで彼は変わってしまった。
彼のせいで私は変わってしまった。
どっちにしろ、変わってしまった事には変わりはない。