薄暗い空間の中で異様にハナビシさんの瞳が光って見えた。



これは、ハナビシさんだけとは限らない。



クドもモエさんも、瞳の色はそれぞれ違うけれど、その中に秘めた力強い何かが3人にあるような気がした。






他の人とは違う。


3人が3人だけの共通の何かが…。







『琴実ちゃん。怪我を治すには睡眠が1番だよ。クドたちはまた戻らないから、ゆっくり寝られるチャンスだよ』





片付けを始めたハナビシさんに、手伝いを申し出たけど上手い具合に交わされた挙げ句、お昼寝をするようにと仰せつかってしまった。



静かな時に寝る方が心身共に疲れが取れるよ。



なんて当たり前の事を言う。



もしかしたら、ハナビシさんは安眠不足なのかもしれない。