「…クド、どけ。邪魔だ、ハナビシが治療出来ない」




部屋の片隅にある一人用のソファに深く腰をかけ煙草をふかす男がそこに居た。


照明の位置のせいだろうか、上半身にちょうど影がかかっていてはっきりと顔を確認する事が出来ない。




『ごめんねぇ、クド。ちょっとそこ退いてな?』




そう言ってもう一人、男が目の前に現れた。


さっきまで私の前にいたクドというらしい彼女は、その男の手によってその場から押しやられていた。




『五月蝿くてごめんね。身体、見せてもらうね』



男は何の躊躇いもなく私の着ていた服を脱がしていく。



あれ?この服、私の着ていたものと違う。


これ、誰のなんだろう。