「昨日はごめんなさいね…酔っぱらった勢いとはいえ、あんな話を聞かせてしまって…」
「んーん、それよりお姉さん大丈夫なの?」
「……?」
「お金も家も仕事もないんでしょ?」
「ま…まぁ」
そこまでズバズバと言われちゃうと、ちょっとへこむわね…。
本当の事だから、言い返せないけど。
「取り返してあげよっか?お金…ないと困るでしょ!?」
よっこらせっと完全にソファーから立ち上がったクドちゃんは、ゆっくりとした足取りで私の前まで来ると足を止めた。
昨日のクドちゃんとは違う言葉遣いに、堂々とした態度。
私の目の前にいるクドちゃんが本物?
それとも二日酔いだから?


