「待った、待った。あたしも行く」
いつの間にやら、やや復活したであろうクドちゃんが起き上がった。
それでも足取りははっきりしていない。
大丈夫だろうか?
『えっ、クド大丈夫なの?』
「…うん」
『今日は止めとけば?モエも1人でいいって言ってるし』
「あっ、そう。なら行かない。後から文句言わないでよ」
ドア付近にいたモエさんに、手払いをすると、クドちゃんはもう一度ソファーに沈んだ。
本当に行かないのね…。
モエさんも何も言わないで出ていったところを見ると、そうなる事が分かっていたのかもしれない。
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