「……。」
あたしは気が付くと自分のベッドで寝ていた。
(あのまま寝ちまったのか…。)
ベッドで横になったまま、あたしは腕を顔の上に乗せてため息をついた。
コンコン。
部屋の扉が軽くノックされる。
「はい…。」
あたしは扉の方を見て返事をした。
「起きてた?優歌ちゃん。」
扉が開いて、お姉ちゃんの優しい笑顔を迎える。
「たった今起きたとこ…。」
あたしはゆっくりと起き上がる。
「起きて大丈夫?熱は?」
「もうない…。」
お姉ちゃんはあたしの額につけて熱を測る。