「朝比奈?
その顔はどうした?」
次の日、学校に来たあたしの顔の傷を見て、竹下が驚いた顔をしていた
「どうしたも何も喧嘩だろ?
心配するだけ損だぜ?先生…」

逃げ腰で喧嘩だと決めつけるクラスメートの男をあたしは睨み付けた

クラスメートの男は怯え、逃げ出した
「…お前、本当に喧嘩したのか?」
「…そう思ってんなら、そうなんじゃねぇの?」

(どうせ本当のこと言ったって誰も信じねぇよ…)

「…本当にそうなのか?
嘘を言ってんじゃないのか?」

その時見せた竹下の心配そうな顔にあたしは思わず不安をぶつけていた

「どうせお前も信じねぇんだろっ?!
だったらあたしに構うなっ!!」
「朝比奈っ!!」
あたしはそれだけ言うと走り出していた…