でも、今までのﾔﾂﾗとは違う
それだけは解った
今までのように見た目だけで判断するﾔﾂじゃなかった
こんな風に親しげに話してくれる人は今までいなかった…
いや…竹下の別に、この女だけだったんだ…
でも竹下は、あたしが教え子じゃなかったら、こんな風に気にしてくれたのか？
この女も、あたしが竹下の教え子じゃなかったら、こんな風に『優歌ちゃん』って呼んでくれたのか？
あたしは、目の前の二人を素直に信じることが出来なかった…

あたしには贅沢なことなんだ…
親にさえ愛されないあたしが、誰かに愛してもらえるわけがない…
あたしは一生一人っきりなんだ…
こいつらだって、あたしが卒業したら相手にしてくれるわけがないんだ…


相手にするわけがないんだ…