「お…おいっ優歌っ
窒息するっ窒息するっ」
顔が青ざめてきたあたしを見て、竹下は慌てて引き離した

「きゃーっ!
ゴメンねーっ優歌ちゃんっ」
優歌さんは、頭に響く大きな声で半泣きになっていた
「ゴメンね?大丈夫?
優歌ちゃん?」
「いや…大丈夫だ…」
あたしは咳き込みながら、深く呼吸する

「優歌は年下の女の子見ると、いつもああだからな…」
「だって年下の女の子とお洒落したり、お喋りしたりするの憧れなんだもん…」
優歌さんは顔を真っ赤にして言う
「妹いたら嬉しかったのに妹いないからね…
そうだ!優歌ちゃんお願いあるのっ」
「なんだよ?」
あたしは咳き込みながら優歌さんを見る
「あのね『お姉ちゃん』って呼んでみてくれない?」
「は?!
何の冗だ…」
あたしはビックリして優歌さんの顔を見た
“冗談”と言おうとしたとこ、優歌さんは瞳をキラキラ輝かせて見ていたので、途中で言えなくなっていた