「竹下先生！
貴方までｻﾎﾞって何考えているんですか!!」
あの後、公園で泣き出したあたしが泣き止むまで竹下は待ってくれていたわけだけど、昼休みが終わっていることに全く気付いていなかった

「すいません…」
竹下はｷﾞｬﾝｷﾞｬﾝ怒る生活指導の大岩女史に頭を下げる
「朝比奈さん、貴方は授業さぼるのは初めてだから今日は多目に見るけど、二度とさぼらないようにね」
大岩女史は眼鏡を上げながら、眼鏡が光っていた

「…はい…」
あたしは大人しく頭を下げる
ｻﾞｻﾞｯ
周りにいた先公達が一斉に下がる
「あ…朝比奈が頭を下げた…」
先公達は耳打ちで、信じられない顔をして見ていた
(あたしが謝んのがそんなにｵｶｼｲのかよ…？)

下を向いてしまったあたしの頭を竹下は頭を撫でる
撫でられたら、あたしはﾌﾜｯと心が楽になった気がした
(こんな大人もいるんだな…)
「…さん、朝比奈さん、ちゃんと反省してるの？」
大岩女史に話しかけられ、あたしは正気に戻った
「あっあ…はい…」

あたしは慌てて返事をした
「解ったなら良いわ
教室に戻りなさい」

「はい…」
あたしは職員室を出て行った…