「おい!朝比奈!
朝比奈優歌!」
「あっ?!
その名前を呼ぶんじゃねぇよ!
くそジジィっ!!」
「誰が『くそジジィ』だっ!!
『竹下先生』と呼べっと言ってるだろう!!」

いきなり名前で呼ばれ、あたしは竹下のジジィに怒った
あたしは、その名前が嫌いだ
「あたしはその名前が嫌いなんだよ!
呼ぶなって言ってんだろ!!」
持ってた教科書でパカンと頭を叩かれ、あたしは竹下の教科書を取ろうとしたら、竹下は教科書を後ろに下げ、あたしは取り損ねた
「なんだ、その言い方は!!
折角お前のご両親が付けてくれた良い名前じゃないか!!」

「うっせぇよ!!
誰も、こんな名前付けてくれなんて頼んでねぇよ!!」

「まったく!!
お前はもう少し素直になったらどうだ?!」

「うっせぇよ!!
あたしがどうしようと、あたしの勝手だろ!」
「お前がそんなじゃ、ご両親が泣くぞ!
しかも、また髪を真っ赤に染めて!
日本人なら日本人らしい色にしろ!」
「うっせぇって言ってんだろ!
生活指導みてぇなこと言ってんじゃねぇよジジィっ」
「それから、さっきから『ジジィ、ジジィ』言うが俺はまだ25だ!」
「だからジジィだって言ってんだろ?!」
「まったく…もう少し素直になれよ、お前は…」
「うっせぇって言ってんだろ!!」