僕等は比翼の鳥だった。

君無しで、
僕は飛べない。

また、君も否。

嗚呼、
隻翼の鳥は空を仰ぐよ。

互いが互いの足枷となり、
互いが互いの翼となる。

それでも、
僕等は望んだから。

虚空に舞い、
世界を見下ろすんだ。

僕等は比翼の鳥だから---------




聞こえる。

僕等と同じ、
鳥の囀り。

嘆くように、
憂うように、

祈りは確かに僕等の下へ。


聞こえる。

恐怖の叫びが、
歓喜の声が。

不釣り合いに混ざり合い、
世界の果てへと堕ちて行く。

醜い感情は静かに宿る。
歪んだ想いは愛となる。

それでも聞こえるのは、

まだ幼い、
鳥の囀り---------------




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