《楓香》

「んっ…」


なんだろ、首元が冷たい。

なにか着けてたっけ…


「起きた?楓香…」

「ん?おはようございます、奏太さん」


そう言うと、ニヤっと奏太さんが笑った…


「いま、さん付けしたね?」


そう言われた瞬間目が一気に覚めた。


「あっ、えっと、い、いつもの癖でつい…」

「そんなのしーらない。いいんだ、毎日…」

「そ、そんな、体が持ちませんよ…てか、体中が痛いです!!」

「そりゃぁねー、昨日は頑張ったからねー。」


そう言ってこの人はまた近づいてきた。

仕事場じゃ、あんなのなのに…

今じゃ、オオカミじゃん!


「朝からもう一回なんなら、頑張っちゃう?もう、あんなに優しくしないけど…」

「え!?あれでやさしいんですか!?」

「もちろん。抑えたつもりー」


昨日のでも超痛かったのにあれで優しいとか…

てか、もう一回!?

も、もたない!!

話、逸らそう。


「そ、そう言えばこれなんですか?」

「あー、付き合ったからネックレス。どう?」

「可愛いです!ありがとうございます!!でも、これ、いつも着けてませんでした?」

「うん、着けてた。元カノの形見でもある。嫌かな…俺のって証だし、持ってて欲しいんだ。」

「あたしでいいんですか?」

「キミじゃなきゃダメなんだよ。」


なんで、こんなにカッコイイこと、サラッと言えちゃうのかな。

ドキドキがとまらないよ。


そしたら、耳元で甘く囁かれた


「俺の彼女って証ね。キミが好きだから。」


照れて、頷くことしか出来なかった。

こんなに余裕あって、かっこよくて…

そんな人が彼氏だなんて幸せ者…


お互いにまだ、昨日のまま。

奏太さんが腰に手を滑らせて、二人の距離をさらに近づけた。


「もう一回…ダメ?」


そんなこと囁かれたら、ダメって言えなくなる

だから、縦に頷いて首に手を回した、、


目の前の奏太さんは、フッと笑って


キスの雨を降らした。

角度を変えながら味わうように…


奏太さんは、あたしの快楽の頂上へ連れていってくれる。


「もぅ、ダメっ//」

「さいっこう、俺もダメっ」


最後に唇にキスをして


「おつかれ、もう寝ていいよ」

そう言ってくれたから


「オヤスミなさい…」


そう言って、落ちた