その後はホテル内の別の会場に移動して、披露宴へ。


「今度はピンクのドレスだ~」


「かわいい~」


お色直しして会場に入ってきた麻衣子ちゃんに、また池谷さんと一緒に声をあげてしまう。


さっきの白いドレスはふわふわしたスカートだったけど、今度は淡いピンクのスレンダーな大人っぽいドレスだった。


麻衣子ちゃんたちの小さいころの映像が流れたりして、和やかに披露宴は進んでいく。


「池谷さん、これなんでしょうか?」


「ん?」


食事の中にあまり見たことのない食材があって、思わず池谷さんに聞いてしまう。


「ユリ根じゃないかな?」


「へ~」


「こういうのって、食事に関係してる仕事してるから、余計に気になっちゃうよね~」


「はい。美味しい~じゃすまないっていうか」


二人で話しながら食事をしていると、麻衣子ちゃんたちがキャンドルサービスで回ってきてくれた。