「もーやめてよ。ボサボサになっちゃう」


「別にいいじゃん。あとはもう、風呂入って寝るだけだし」


「じゃあ今日は、私が先にお風呂。修斗はお皿洗いね」


「しょうがないな」


面倒くさそうな顔をしているけど、修斗は絶対嫌だとは言わない。


本当にこういうところは優しいよね。


ご飯を食べ終わり、さっきの約束通り私が先にお風呂に入って、修斗がお皿洗い。


そして交代してお風呂に入った修斗に、冷たいお茶を渡す。


「はい、修斗」


「サンキュー」


それをグビグビと飲み干して、コップを綺麗に洗った修斗は、私に手を差し出した。


「寝るか、里穂」


「うん」


その手を握ってベッドに向かい、お互い抱きしめ合って眠りにつく。


この日私は、修斗と結婚式を挙げる、とても幸せな夢を見た。