ご飯を食べ終わり、着替えを持ってお風呂場に向かう。


熱いシャワーを頭からかぶって、ホッと息を吐いた。


大好きな音楽をスマホからかけて、いったん仕事を頭から外す。


どこかで仕事のことを忘れないと、本当に頭がパンクしそう。


「みんな、悩んで前に進んでいくのかな?」


出来ないって嘆いて、それでも前を向いたとき、何かが変わっていくのだろうか?


お風呂から出て顔に化粧水とかをつけて、髪を乾かす。


「えっと明日は、朝一であれをやって……」


ベッドに入って、明日の仕事の確認をする。


「結局寝る前まで仕事のことか」


嫌だ嫌だと言ってる割には仕事のことを考えてる自分に、なんだか笑えてきてしまう。


「まだ、大丈夫」


高校のとき、模試や部活、受験勉強に追われて、全く笑えていなかったことを思い出す。


「そのときより全然マシ!」


出来ない自分を封じ込めるようにそう言って、私は眠りにつくため目を閉じた。