その後試合は常に日本ペースで進んで、終わってみれば4-0の勝利。


修斗は1点を入れただけだったけど、それ以外は日本のエースと呼ばれる選手や、海外で活躍する選手がゴールを決めた。


「すごかったな」


試合が終わったあとも、スタジアムの熱気はいつまでも続き、選手が完全にピッチを引き上げるまで歓声は鳴り止まなかった。


「里穂ちゃん。そろそろ行こうか」


「はーい」


おばさんに言われて、席を立つ。


スタジアムを出て夕ご飯を食べ、今日は東京に1泊。


修斗が予約してくれたホテルの部屋に着いて、ホッと息を吐いた。


「ふふっ。修斗、かっこよかったな」


テレビをつけるとスポーツニュースがやっていて、それを見てまた興奮してしまう。


「やっぱり修斗はすごいな」


ベッドに寝転びながらテレビを見ていると、だんだんと襲ってくる眠気。


「大好き、修斗」


この日私は、また修斗に恋をした気分で眠りに落ちた。