朝の情報番組から流れてくる芸能情報に耳を傾けながら、修斗とご飯を食べる。


こんな風に過ごせた朝は、いつも以上に仕事頑張ろうって気持ちになれるの。


ご飯を食べ終わり、私が仕事に行く支度をしている間に、修斗が使った食器を洗う。


「じゃあ修斗、私行くね」


「ああ」


キッチンに顔を出して修斗にそう言うと、食器を洗っていた手を止めて、私を玄関まで見送りに来てくれた。


「修斗」


「しょうがねえな」


ギュッと抱きしめて欲しくてお願いすると、呆れながらも抱きしめてくれる。


「運転、気をつけろよ」


「うん。いってきます」


「ああ。いってらっしゃい」


修斗に見送られて、仕事場に向かった。


「おはようございます」


いつものように着替えをして栄養課に向かうと、すでに池谷さんが出勤していて、私を見て「おはよう」と声をかけてくれた。