続・君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「私はヨーグルトだけでいいの」


お盆からヨーグルトの入った器とスプーンを持って、私を睨みつけている修斗から逃げるようにリビングに急ぎ、ラグの上に座る。


そんな私にため息をつきながらも修斗もリビングに来て、私の隣に座った。


「管理栄養士がそんな朝ごはんでいいのかよ」


「朝からそんなに食べられないもん。私にはこれで十分なの」


「人の食事は見てるのに、自分の食事はどうでもいいってか?」


「それはちょっとあるかも。人のを考えてると、自分のことまで考えたくなくなるっていうか」


そう言ってヨーグルトを口に入れる。


ヨーグルトの爽やかな風味とフルーツの甘味が合わさって、朝のテンションがちょっとだけ上がった。


「うまいな」


お味噌汁をすすった修斗が、一言そう漏らす。


その言葉を聞いて、頬の筋肉が緩んだ。


「あっ、もう味噌なくなりそうだったよ。あと、ヨーグルトと缶詰の果物も」


「分かった。買い物行ってくる」


「うん」