「ただいま」


ちょうど料理を作り終わったころ、修斗が戻って来た。


「おかえり。朝ごはん出来てるよ」


「ああ、サンキュ」


修斗がリビングのテレビを付ける。


「ご飯、よそっていい?自分でよそう?」


「よそって」


「はーい」


キッチンに入ってきた修斗が手を洗い、私がよそったご飯と味噌汁の乗ったお盆をリビングのテーブルに運ぶ。


そして空になったお盆を持って、またキッチンに戻って来た。


「はい。今日はハムエッグ」


ハム2枚と卵1個を使ったハムエッグの乗ったお皿1枚と、フルーツヨーグルトの入った器を2つお盆に乗せる。


「里穂のご飯と味噌汁とおかずは?」


「へっ?」


「だから、里穂のご飯」