紙パックにストローを刺してジュースを吸う。


その間に修斗がドライヤーを持ってきて、髪を乾かし始めてくれた。


「なあ、里穂」


「ん?」


チュウチュウとジュースを吸っていると、やけに真剣な声で修斗が話しかけてくる。


「髪の毛爆発しそうだけど」


「えっとね、クルクルってして」


私のパーマのことを言ってるんだと思い、髪を指に巻きつけてクルクルすると、自然な感じでウェーブが戻ってくる。


「へーそんな風にやるのか」


感心したように頷いた修斗が、一生懸命私の髪の毛を整えてくれる。


初めてのことで悪戦苦闘してる姿を見て、なんだか笑えてきてしまった。


「なに笑ってんだよ」


ドライヤーの電源を切って、修斗が睨みつけてくる。


「ん?だって、修斗が一生懸命やってくれて嬉しいなって思って」


クルッと後ろを向いて、修斗に抱きつく。