「うん、あるよ。保育園で働いていたときも思っていたけど、自分も子供を生んで、子供たちの成長に食生活は本当に大事だってこと、余計に強く思った。だから管理栄養士として、母親として、子供たちの食事にかかわっていきたい。修斗の食生活も支えてきて、スポーツ選手の食事の大切さも知ってる。だから、スポーツをしてる子供たちにもかかわれたらいいなって思ってる」


「そっか。里穂なら出来るよ」


「修斗の夢も、きっと叶う。これからも二人で、頑張っていこうね」


「ああ」


二人で、凱斗と果穂を見つめる。


「お父さん、お母さん、一緒にサッカーやろう!」


凱斗と果穂が、手を振って私たちを呼ぶ。


「あの子たちは、いったいどんな夢を叶えるんだろうね?」


「どうだろうな。でもどんな道を歩こうと、俺たちは一生懸命応援するだけだ」


「うん。そうだね」


凱斗たちが、また私たちを呼ぶ。


二人に手を振って、私たちは立ち上がった。


「行くぞ、里穂」


差し出された手を握って、私たちは芝生を駆けだす。


まだまだ終わらない、私たちの夢を叶えるために。




……END