「ありがと、修斗」


「ん。じゃあ、行ってくるから」


「うん、待ってる。頑張ってね」


「おう」


私の頭とお腹をそっとなでで、修斗はリハビリ室に向かった。


それから数時間後、リハビリを終えて修斗が戻ってきた。


「お疲れさま」


「サンキュ。今日もきつかった」


そんなことを言っているけど、修斗の表情は暗くない。


「なんか、まだ余裕ありそうだね。お父さんに言って、もっと厳しくしてもらう?」


「バーカ」


呆れたような表情で、修斗は私の頭をコツンと叩いた。


「帰るか」


「うん。帰ろう、修斗」


手を取り合って、私たちはラウンジをあとにした。