「頑張ろう、修斗。二人で、ううん、四人でね」


お腹をなでながら、階段を下りる。


1階の台所に行くと、お義母さんがコーヒーを淹れていた。


「里穂ちゃんも何か飲む?リンゴジュース?」


「うん」


お義母さんが優しい笑顔で、コップにジュースを注いでくれた。


「修斗からなにか連絡は来た?」


「うん。高校のときと同じ怪我だって。今度は左側だけど」


「そっか」


リビングに行って、二人でお茶の時間。


「あのときは、修斗は悩みに悩んで、里穂ちゃんも修斗に泣かされたわよね」


「そうだね」


「でも、今回は違うみたいね」


「うん。頑張って乗り越えるの、二人で。ううん、四人で」


そう言って、お腹に手を置く。