「毎日電話するね」


「ああ」


修斗にギュッと抱きつく。


「正月には帰るから」


「うん」


「それまで、子供たちのことよろしくな」


「うん、大丈夫。任せて」


空港内に、今から乗る飛行機の案内が流れる。


「そろそろ時間だな」


「うん」


手をつないで搭乗口まで向かう。


「日本に着いたら母さんが迎えに来てるから。無理するなよ」


「うん。寂しいけど、子供たちと頑張るね」


「俺も。この子たちのために、もっとサッカー頑張るから」


最後にお互いの手を私のお腹に置いて、私は飛行機に乗り込んだ。