「ちゃんと産婦人科で検査しないとはっきりと分からないけど、尿検査の結果はそうだって」


「そうか」


修斗の手が、そっと私のお腹に置かれる。


「嬉しい?修斗」


「ああ。今までで一番嬉しい」


「私も。今までで一番嬉しい」


それから3日、産婦人科の予約が取れた私たちは、一緒に病院に向かった。


綺麗でアットホームな雰囲気のある病院で、修斗と二人、妊婦さんに囲まれながらソファに座って名前を呼ばれるのを待つ。


コトンと修斗の肩に、頭をあずける。


「なに?」


「なんでもない。幸せだなって思っただけ」


「ああ。そうだな」


自分の中に小さな命があると思うだけで、愛おしくてしょうがない。


「えっ?」


そして検査を終えた私たちは、さらなる喜びに包まれた。