「なんだろうな~?」


ここ1週間、眠気と気持ち悪さで、朝起きれない日が続いている。


だから修斗に朝ごはんの用意も出来ないし、一日中ベッドにいることが多い。


そんな私を心配して、3日目くらいから修斗に病院に行けって言われてる。


「でもな~病院ちょっと不安なんだよね」


こっちに来て3年目にもなれば、ドイツ語に不安はなくなった。


それでも病院って特殊なところは、やっぱりちょっと緊張するし。


「風邪かな?」


そんなことを思ってベッドの上でゴロゴロと転がっていると、気持ち悪さが襲ってきて、私はそのまま目を閉じた。


「里穂」


「ん?あれ?」


いつの間にか眠ってしまったみたいで、起きたら練習から帰ってきた修斗の姿があった。


「もうそんな時間?ごめん、何にもしてない」


「別にそれはいいけど」


起き上がった私の頭を、修斗がなでる。