「楽しかったね、修斗」


「ああ」


あの後、レストランを貸し切った時間ギリギリまで、私たちはおしゃべりしたり食べたり飲んだりして盛り上がった。


「結婚式、やってよかったね」


「そうだな」


「綺麗なドレス、着れて嬉しかった」


「うん」


その日の夜、私たちは式を挙げたホテルに泊まった。


いつもよりいい部屋を取って、今は大きなベッドに二人で横になっている。


「俺たち、たくさんの人に祝ってもらえて、幸せだな」


「うん」


「改めて、これからもよろしくな」


「こちらこそ!」


ベッドの中で、じゃれあうように抱きしめ合う。


そしてそっと、私たちはキスを交わした。