レジでお金を払い、車に乗り込む。


家に着いて二人で荷物を運び、冷蔵庫に詰め込んだ。


「修斗~お湯に浸かりたかったらお風呂掃除してね」


「ああ」


ドイツに来ても、お風呂掃除は修斗担当。


その間に私は夕ご飯の支度を始めた。


「手伝うか?」


お風呂掃除を終えた修斗が、私に声をかけてくれる。


「ううん、大丈夫。もうすぐ出来るよ」


「じゃあ、俺はドイツ語の勉強でもするかな」


「私にもなんか教えて」


「しょうがねえな」


料理をする横で、修斗がドイツ語のテキストを開きながら、私に日常会話を教えてくれる。


「よし、出来た」


その言葉を聞いた修斗は、パタンとテキストを閉じた。