次の日、私たちは婚姻届を出すために、朝から役所に向かった。


「書き忘れたところとかないよね?」


「昨日確認したし、大丈夫だろ」


しっかりと手をつなぎ、役所の中に入って行く。


「お願いします」


そして二人で、受付場所に婚姻届を提出した。


「おめでとうございます」


役所の職員さんに言われて、ホッと胸をなでおろすのと同時に、顔中に笑みが広がる。


「なーに笑ってんだよ」


車に戻っても、いつまでも笑顔のままの私に、修斗が呆れたような表情を見せた。


「だって、本当に修斗のお嫁さんになったんだなって思って。嬉しい、夢が叶って」


「二人の夢、だろ?」


「うん!」


今日、幼いころから描いていた、二人の夢が叶いました。


これからもよろしく、そんな気持ちを込めて、私たちはそっとキスをかわした。