そう言ってチラッと私を見た修斗は、また作業を続ける。


「俺だってこの家の家族になるんだから、このくらいやるのは当たり前」


「うん、そっか」


家族って言葉に、なんだか胸がいっぱいになる。


「なんだよ」


思わず修斗の服の袖を掴んでしまうと、修斗が不思議そうな顔をして私を見た。


「ううん、なんでもない。終わった?」


「ああ、これでいいだろ。おばさん、終わったよ」


「ありがと〜助かったわ」


台所から顔を出したお母さんに、修斗が変え終わった蛍光灯を渡す。


「あれ?今日だっけ?籍入れに行くの」


「それは明日。お母さんと修斗のお母さんが、大安がいいからって言って、明日になったんでしょ」


「そうだった」


「もう、適当なんだから」


行こうって言って、今度は修斗の手を握る。