「だって疲れちゃったもん」


「しょうがねーな」


そう言ってため息をついた修斗は、軽く笑みを浮かべながら私の頭をなでて、作業を再開した。


「ほら、もうちょっと頑張れ。ここ終わったら、なんか甘い物でも買いに行こう」


「はーい」


修斗の隣に座って、私も片づけを始める。


だいぶ片づいたところで、コンビニに行くために部屋を出た。


「あっねえ、修斗君」


一階に下りて行くと、仕事が休みで家にいたお母さんに呼び止められた。


「なに?おばさん」


「ここの蛍光灯変えてくれる?私じゃとどかなくて」


「いいよ」


お母さんの頼み事に頷いて、修斗は蛍光灯を変え始める。


「そんなの、お父さんにやってもらえばいいのに」


「いいんだよ、里穂」