「うん。じゃあ、修斗が明日試合で勝てるように、スペシャルメニュー作ってあげる！」


そう言って修斗の腕を取り、二人で家を出た。


車を走らせて、日本食を扱っているスーパーに向かう。


「いろいろ売ってるね」


「ああ。ちょっと家から離れてるけど、たまに来る。自炊もしたいし」


「そっか」


手をつないで店内を回る。


今から使う夕ご飯の材料と、明日の朝ご飯の材料を買って、家に戻った。


「ご飯だけ炊いてくれる？」


「分かった」


家に帰ってすぐに、夕ご飯の支度を開始する。


炊飯器は慣れてる方がいいからって理由で、海外で使える日本製の物を持参したらしい。


「なんか手伝うか？」


炊飯器のスイッチを入れた修斗が、私に声をかけてくれる。


「ううん、大丈夫。すぐに支度しちゃうから待ってて」