思う存分見学したあと、大聖堂の近くで見つけた美味しそうなパン屋さんに入った。


イートインが出来るみたいで、小さいお店は結構人が入っていた。


緊張しながらも、大きなショーケースに入ってるプレッツェルやパンを指さして、何とか注文する。


席についてアーモンドのプレッツェルにかぶりつく。


「おいしい!」


のんびりと一人ランチを楽しんで、次の目的地であるチョコレート博物館へ。


迷いながらもなんとかたどり着き、博物館を見学。


チョコレートの歴史を学び、少しだけチョコレートを味見させてもらう。


それからお土産のチョコレートを買って、駅に戻った。


「やれば出来るじゃん、私」


目的地を回れたこと、一人でも知らない土地を歩けたことに満足しながら、電車に乗って修斗のアパートに帰った。


「あっ、修斗の方が早く帰ってる」


駐車場に修斗の車が止まっていることを確認して、修斗の部屋のチャイムを押す。


すぐに玄関が開き、修斗が顔を出した。


「ただいま、修斗」