きっかり1時間後、修斗に起こされ私たちはドイツ料理のレストランに向かった。


「素敵なお店だね。よく来るの?」


「ああ。ボアシルの選手たちがよく通う店なんだ」


「そっか」


修斗は慣れたような顔をしてウェイターさんに挨拶をして、言葉を交わしてく。


しばらくすると、席に案内してくれた。


「修斗、もうドイツ語覚えたの?」


「いや。まだ通訳がいないと全然ダメ。まあ、簡単な会話くらいは出来るようになったけど」


「そっか。ドイツ語って難しかったイメージあるな」


「習ったことあるのか?」


メニューを開きながら、修斗が聞いてくる。


「大学のときにね。英語は必修で、もうひとつ外国語の単位取らないといけなくて、それでいろいろある中で、ドイツ語にしたの。なんか、新しい言葉を勉強したくて」


「そっか。なんか食べたいもんあるか?」


「ソーセージ!あとは、修斗が選んで」


「了解」