「私、修斗がいなくても頑張ってるよ」


「うん」


「すごいでしょ?」


「ああ」


久しぶりに修斗に会えたことで、甘えん坊で子供のような自分が出てきてしまう。


「修斗の試合も、絶対見てるよ」


「そんなに日本で俺の試合流してるのか?」


「おばさんがね、ブンデスリーガの専門チャンネル登録したの。だから、おばさんに見せてもらってる」


「そういえば、そんなことメールで言ってたな」


修斗が私にマグカップを持たせる。


それを受け取って、修斗が入れてくれた甘いカフェオレを飲んだ。


「おいしい。ありがと、修斗」


笑顔を見せると、修斗も笑ってくれた。


「ふぁ~」


体が温かくなったことで、あくびが出てくる。