「綺麗なところだね」


「ああ。住み心地もいいし、気に入ってるよ」


30分程すると、修斗はゆっくりと車をアパートの駐車場に止めた。


「着いたぞ」


「うん」


修斗が先に車を降りて、助手席に回ってドアを開けてくれる。


トランクから私の荷物を取り出した修斗は、私の手を引いて部屋に向かった。


「へ~広いね~」


「まだ新しく建ったばかりらしい」


「部屋見て回ってもいい?」


「いいよ」


修斗の許可をもらい、部屋中を見て回る。


「あっ、私のテディベア」


寝室にあるテーブルにそれがあるのを見つけて、思わず抱きしめてしまう。


「ちゃんと飾ってくれたんだね」