修斗に連れられて、空港を出る。


「ほら、乗れ」


駐車場に連れて行かれ、一台の車の前で止まった。


「これ、修斗の車?」


「ああ。スポンサーが用意してくれた」


「へ〜免許は?」


「手続きをすれば日本の免許でも乗れるんだよ」


そう言って修斗は、助手席のドアを開けた。


「なんか、変な感じ〜」


日本とは違い、運転席が左側にあるからなんか違和感。


「里穂はこっちでの運転は無理だな」


「そんなのやってみなくちゃ分からないじゃない」


「無理無理」


そう言って笑った修斗は私の頭をなでて、車を発進させた。


初めて見る、ドイツの街並み。