「修斗………」


いつまでたっても、この胸は修斗に恋する気持ちを忘れない。


画面越しに見る修斗は、たった1か月離れただけだったのに、ひとまわりもふたまわりも大きくなったような気がした。


たぶんこの1か月で、体も心も成長したんだろう。


そんなこと言ったら、「俺はまだまだ」だって、怒るれちゃうんだろうけどね。


そんなことを思っていながらテレビを見ていると、選手が入場してきた。


修斗のチームは、黄色のユニフォーム。


各国の代表が所属するチームで、先発メンバーの顔ぶれはそうそうたるもの。


その中には、修斗が尊敬する日本代表の先輩もいた。


ベンチメンバーにもテレビのカメラが回り、修斗が映る。


「修斗!」


たったそれだけのことなのに、テンションが上がってしまう。


「頑張れ、修斗」


テレビの画面に向かってつぶやく。


しばらくすると審判のホイッスルが鳴らされて、試合が開始された。