続・君の隣~サッカーボールを追いかけて~

「なんだよ。母さんに言われたから泊まってくのか?」


「違うよ。修斗と一緒にいたいから」


そう言うと、ギュッと強く抱きしめられた。


その夜、修斗の家族と一緒にご飯を食べて、お風呂を貸してもらい、修斗の部屋へ。


「修斗、やって?」


「ん」


ベッドの上で髪の毛を乾かしていた修斗に、私の髪も乾かしてと言ってベッドに座る。


「俺がいなくても、ちゃんと髪乾かせよ」


「分かってるよ~いつもはちゃんと自分でやってるもん」


「そうだな」


優しい手つきで、髪の毛を乾かしてくれる修斗。


しばらくこの手にも触れられないんだと思うと、やっぱり寂しい気持ちになる。


「ほら、出来たぞ」


「ありがとう」


使い終わったドライヤーを、修斗が近くにある勉強机に置く。