麻衣子ちゃんは彼氏の話になると、本当に幸せそうな顔をする。


「結婚って、いい?」


そんな麻衣子ちゃんを見てると、そういうことを聞いてみたくなる。


「私は、結婚決めてよかったと思ってるよ。一人より二人の方がいいし」


「そうだよね」


「里穂ちゃんは、結婚とか考えてるの?彼氏、サッカー選手だっけ?」


「うん」


こくんと頷いて、パスタを頬張る。


「高校時代から付き合ってるんだよね?そういうことって、意識しないの?」


「正直私は、いつでも結婚したいと思ってる」


「へ~そうなんだ」


「やっぱり、今みたいにたまにしか会えないより、家に帰ってご飯作って待ってたりしたいなって」


「え~専業主婦希望?」


私がそう言うと、麻衣子ちゃんがちょっとビックリしたような表情をした。


「専業主婦っていうか、修斗が現役やってる間は、支えてあげたいって思ってる。そういう麻衣子ちゃんは、結婚してから仕事どうするの?」