忘れな草

それから私たちは沈黙もままだった。

「じゃあな」

「うん。また…」

彼は、私を家までおくってくれた。

夕日の中、彼は走って帰って行った。

私は、そんな彼の背中を眺めていた。



「ただいま~」

「お帰り~遅かったわね」

「うん、サキと遊んできた」

「そう、お風呂わいてるからね」

「わかった」

そんな会話をしながら自分の部屋へ向かった。

部屋につくなりベットにダイブ。

「はぁ~~~」

深いため息。

「タツヤくんが私を好きなんてありえないよね?」

「あり得るわけないよね!」

ガチャ。

「何がありえないの?」

そこには笑いながら私に問いかけるお母さんがいた。

「声に出てたわよ」

「うそ!」

「ほんと!」

「…」

「ご飯もできたから降りておいで。」

「うん。」

それから1日、私の頭はリョウくんのあの言葉でいっぱいだった。

なかなか眠れない。

私にとって初めての恋愛。

好きなんて言われた事ないし、でもまだ本当かどうかもわからないしね!

一人でそんなことを考えながら眠りについた。