家に帰ってみると携帯が光っていた。

送信者:タツヤくん

今日、リョウとサッカーしてた?


いつぶりのメールだろうか。



送信者:ユイ

してたよ。



送信者:タツヤくん

最近お前変わったよな。
可愛くなった。



送信者:ユイ

そーかな?



送信者:タツヤくん

より戻さない?




そんなメールがきたのは、満月の夜だった。

私は、メールを返さなかった。


次の日、学校でリョウくんに話した。

リョウくんは、やめとけとも付き合えばとも言わなかった。

ただ今日、一緒に帰ろうと一言。




部活が終わって一緒に帰った。

お互い沈黙。

「なぁ、公園よっていかね?」

「いいよ」

公園についた私たちは、ブランコで話した。

元カノの事元カレの事、勉強や部活のこと。

タツヤくんのこと。

「おれ、あいつ許せなくて」

「ごめんね」

「なんで?」

「2人は同じ部活なのに私のせいで…」

「おれ、ずっと言えなかった事がある」

「なに?」

「ずっとお前が好きだった。」

「えっ?」

「でも、お前すぐに付き合うし。モテるし。」

「…」

「正直、どうしていいかわかんなかった。どからおれもお前忘れるために付き合った。」

「うん」

「でも、おれが付き合うとお前別れるし。もーどうしたらいいんだってなって。」

「ごめん」

「でも、今日だって思った。だから!好きだ。」

「わぁ~~~」

「おっおい、泣くなよ」

「ご、ごめん。わ…私も」

「え?」

「私も好き」

「うそだろ?」

「ほんと」

「本気で?」

「だから遊びはやめたの」

「すっごい嬉しい」



その後、私は泣きながら公園で遊んだ。

私たちはたくさん遠回りして、たくさん悩んで、いろんな人に迷惑をかけたけどようやく大好きな人と一緒になれた。

ただ嬉しかった。ドキドキした。

それから私たちは、毎日一緒に帰った。

そんな私たちを学校のみんなが羨ましがった。

サキは、相変わらずラブラブで私たちの応援もしてくれた。

タツヤくんは、他の子と付き合いだしたと聞いた。