忘れな草

「ユイ~~!」

「サキじゃん、どうしたの?」

「今日、委員会あって部活遅れる!」

「じゃ~私、教室で待ってるよ」

「ほんと!ありがとう」

「うん、がんばってね」

「うん!委員会終わったら教室くるね!」

「わかった。」

サキはいつも元気だ。

「さて、サキが終わるまで何しようかな~」

窓ぎわの椅子に腰かけながら外に目をやるとサッカー部が見えた。

夕日な中で輝いていた。


いつの間にか私は、寝てしまった。

「あれ?」

教室の開く音と声で私は起きた。

「?」

「ユイちゃんじゃん」

「タツヤくん?」

「なにやってるの?」

「サキが委員会だから待ってるの」

「そうなんだ」

「タツヤくん部活は?」

「今、休憩」

「そうなんだ」

「あのさ、」

「なに?」

「リョウから聞いたんだよね?」

「えっ?」

「おれ、ユイちゃんの事好きなんだよね」

「…」

「ごめんね。困るよね。」

「あ…いや、」

「返事は後で大丈夫だから」

「うん」

「じゃあ」


こんな会話、初めてだ。

そこへサキがきた。

「ユイ~~~!!」

「わっ!」

「聞いちゃった~~」

「立ち聞き?や~ね~」

「で?どうするの?」

「いや、考えてない。」

「えぇ~!付き合えば~」

「なんで?」

「だってかっこいいし、タツヤくん!」

「うん~、てかニヤケない!」

「ふふふ~」

「もぉ~」

そんな会話をしながら部活へ向かった。

部活なんて気じゃない。

さっきの告白が頭から離れない。

外は結構暗くなった。

「ユイ~!」

「ん?」

「帰ろう!」

「そうだね!」

私たちは歩き始めた。

校舎を出るにはサッカー部の前を通らないといけない。

「ユイ?」

「ん?」

「付き合ってみたら?」

「なに急に」

「いや、付き合ってみてダメなら別れればいいんだよ」

「うん。」

「ほんと!?」

「なんでサキはそんなに必至なの?」

「実は、うちタツヤくんに相談されてて。それでタツヤくんも本気なんだって思って」

「前から知ってたんだ。」

「うん、ごめんね」

「なんで謝るの?何も悪いことしてないじゃん」

「ユイ~~!ありがとぉぉ~~」

「私、付き合おうかな。せっかくサキが押してくれてるし」

「よかった~~!」

その時サキはすごく嬉しそうだった。