「知花ちゃんお久しぶり…町川さえだよ。
小学校が違うから、保育園からだと私達、かなり久しぶりだね。」

知花ちゃんが戸惑った顔をしていた。
私の事覚えてる感じではない。
りんくん…って言いかけて私は黙った。
北山麟くんの事は中野君たちに相談してから話そうと思ったからだ。

知花ちゃんが、私から離れようとしているのを感じた。
嫌われた?
中野君は違うって言った。
多分、あの出来事が関係あるからって。
知花ちゃんの記憶を消したあの出来事…中野君の案で私達はあの出来事をタブーとした。