私は嬉しくてついつい笑ってしまった。


「笑うなよ。」


いじけたように翔弥くんが言う。


「…可愛くて、ごめんね?」


私は翔弥くんの手を握り返して叫んだ。




「私はっ翔弥くんが好きですーっ」







静まり返る体育館。