ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐


「お前、それ、本気で言ってんのか よ……」

未来の発言に、眠気も吹き飛ぶ。

エルクは負けじと、言い返した。

「俺様はな、この家にいる間、お前とケ ンカみたいな雰囲気になるのが嫌なんだ よ。

日本がどんな国かは知らないけど、俺様 の国は、視界に入る誰もが幸せそうに 笑ってて、平和そのものだったんだ。

なのに、お前はいつも、何が不満なの か、つまらなさそうな顔して怒ってばっ かり……。

俺様は、クロロプラスト王国の次期国王 として、そんな人間を見逃すわけにはい かねぇんだよ」

「なにそれ。私はそんなヘンテコな国の 人間じゃないし。

日本人なんだから、怒ってようが笑って ようが、異世界人のアンタには関係ない じゃん」

「『ヘンテコ』ってなんだよっ!

初めて聞く単語で意味わかんねぇけど、 バカにしてるってのは伝わってくる ぜ!?」

エルクの反発に動揺しつつ、未来も引き 下がらなかった。

「バカはバカなりに、賢いんだね」

「なんだとー!!」

エルクはムキになり、顔を真っ赤にす る。