ソウルメイト ‐臨時ヴァンパイアの異世界探索‐


「ええ、そうでございます。

あなた様にソウルメイトが存在してみえるかど うかは、探索魔術を使ってみないことには分か りかねますが、もしご興味があるようでしたら 、お手数ですがこちらに足を運んでいただけま すでしょうか?

詳しいお話をさせていただきますので」

『行く、もちろん行くよ!』

青乃臣の説明が進むほどに、高齢男性のテンシ ョンは上がっていく。

新しいことを始める時には、期待と同時に不安 もつきもの。そういった、エルクの弱気な風を 吹き払ってくれたのが、この1本の電話だった のである。




翌日。

アムド城には、たくさんの人だかりが出来た。

昨日のエルクの記者会見を見ていた国民達が、 いっせいに押し寄せたのである。

ソウルメイトの件に興味を示した人は多く、魔 術訓練場は瞬く間に満員となってしまったので 、来場者には整理券を配り、時間制限を設けな がらの魔術講座が行われた。


国内でも有数の秀でた魔術師とはいえ、国民の 魔術指南に当たっていたカンタスターレや青乃 臣も、 さすがに疲れている。

エルクは、国民達と共に、カンタスターレや青 乃臣に魔術を教わっていた。

魔術講座は朝から夕方まで行われるのだが、午 後3時を過ぎると、じょじょに人の姿は減り始 めた。